長引く咳(内傷の咳)

 咳が2週間~1か月以上も続いている、

そして、咳止めを飲んでもよくならない場合、

からだの中では、何がおきているのでしょうか。

 

 中医学では、咳嗽の訴えの場合

まず以下のように、大きく二つに分けます。

 

 1.外感による咳 

 2.内傷による咳

 

 外感咳は、いわゆるカゼによる咳です。

その原因(風寒・風熱・風燥などの邪実)により

適切な漢方薬を選びます。                  

 

 ながびく咳の場合、多くは初期は1のカゼによるものであっても

身体の中の原因(ストレス・飲食・疲れなどにより正虚になる)により、

治す力がうまく働かない状態となります。

 

身体の中の原因は、人それぞれ体質により異なります。

 

それが、ストレスが要因となり、情志により増減するのか、

飲食により脾に負担がかかり、痰が多い咳なのか、

痰の色や質はどうなのか、

慢性化して乾燥した咳になっているのか、

 

などをお伺いして

お体にあった漢方薬をお選びして服用していただきます。

 

また、食養生、気の養生なども合わせてお伝えし、

悪化要因を減らしていくと、早くよくなっていかれます。